ARTICLES · 2025.06.26 · スカウト例文 · 再送スカウトを送る時

スカウト返信がないときの再送(2回目)例文【解説付き】

はじめに:なぜ「2回目」が重要なのか

スカウトメッセージは企業から個人へ直接届く“プッシュ型”のコミュニケーションです。便利な一方、送り手の熱量が高まりすぎると、受け手にとっては“押し売り”や“パーソナルスペースへの侵入”としてネガティブに映りかねません。

特に1回目の送信から短期間で大量のフォローアップが届くと、候補者のメールボックスは企業ロゴで埋まり、読む時間が取れずに「既読スルー」ではなく「未読スルー」になりがちです。普段の生活の中でも「このサイト、やたらとメールを送ってくるからブロックしちゃおう」と気軽にブロックした経験ありますよね?

業界標準では「初回+リマインド1回」計2通が目安とされます。3通目以降は「しつこい」と捉えられるリスクが跳ね上がり、企業イメージを長期的に損ねる恐れがあります。だからこそ2回目のメッセージでは一切の威圧感を排し、「最後のご案内です」という余韻をにじませながらも、企業としての誠実さを示す必要があります。

送付タイミング

目安:初回送付から5〜7営業日

採用市場の平均返信リードタイムは3日と言われます。3日待って返事がない場合、多くは「忙しくて後回し」または「興味が薄い」のいずれか。ここで穏やかに再送することで、「後回し」層に思い出してもらい、「興味薄」層には丁寧なプッシュを行えます。


再送(2回目)テンプレート

件名例:

【ご確認のお願い】スカウトのご連絡について(再送)

本文:

━━ここからコピー&ペースト可━━

***候補者名*** 様

その後いかがお過ごしでしょうか。先日お送りしたスカウトメッセージの確認として、念のため再度ご連絡差し上げます。

現在弊社では<***ポジション名***>において、***プロフィールに合わせて編集(例:◯◯様のようにデータとクリエイティブの両輪で成果を出されてきたマーケターの方)***をお迎えしたいと考えております。

もし現時点で転職をご検討されていない、あるいは弊社の内容がご希望に沿わない場合には、ご返信はどうぞお気遣いいただかなくても大丈夫です——その場合は本メールを持って今後のご案内を控えさせていただきます。

一方で「少し話を聞いてみても良いかも」と感じていただけましたら、ぜひ下記カレンダーリンクよりご都合の良い時間をお選びください。30分程度、オンラインでカジュアルに情報交換できれば幸いです。

▼⽇程調整リンク(カレンダー):https://***

ご多用の折、大変恐縮ですが、◯◯様のキャリアビジョンに何かしらプラスになる情報を提供できればと存じます。お時間の許す範囲でご検討いただけますと幸いです。

――――――――――――――――

株式会社△△△△ │採用担当

××××

https://example.com

企業note:https://note.com/example

――――――――――――――――

━━ここまで━━


テンプレートを活かす5つの微調整ポイント

1. 主語と呼称の一貫性

「弊社では」「私どもは」と主体を示す語を統一すると、文章が滑らかになり読み手の認知負荷を下げます。

2. “あなた専用”の一文を追加

候補者の note 記事・登壇資料・GitHub リポジトリなど具体的成果物を引用し、一行で称賛するとパーソナライズ度が飛躍的に向上します。例:

「◯月の Webinar で語られていた“LTV改善施策”のお話が印象的でした。」

3. 改行と空白は“間(ま)”として活用

スマートフォン閲覧が主流の昨今、行間を詰めすぎると可読性が大幅に低下します。2〜3文ごとに改行し、“白”をデザインとして活かしましょう。

4. 「返信不要」フレーズの柔らかな言い換え

「ご返信いただかなくても問題ございません」という定型文より「お時間の許す範囲でご検討くださいませ」のほうが角が立ちません。

5. 署名は“名刺”の役目を果たす

役職・氏名・連絡先の3点に加え、会社サイトのURLや採用サイト、関連記事のURLを載せておくと、候補者が自主的に追加情報へアクセスできます。

心理的ハードルを下げる3つの配慮

1. 相手の選択肢を肯定する

転職は人生の重大決断です。「いまは動かない」という決断にも敬意を払い、その選択を支える言葉を添えることで企業の成熟度が伝わります。

2. 閉じた質問より開かれた提案

「ご興味ありますか?Yes/Noでご返信ください」より、「もし少しでもご興味をお感じでしたら、まず情報交換からいかがでしょうか?」の方が心理的負担が軽くなります。

3. “最後通牒”ではなく“余韻”

メール末尾に「本メールをもちまして一連のご案内は一区切りといたします」と書くことで、候補者は「これで終わる」と安心しつつ、必要になった時に再検索できるよう保存しておこうと考えます。

件名設計の細かなコツ

件名はスカウトサイトの中だけで無く、メールやLINE通知の中でも表示されます。そのことを意識しながら作成してください。

  • 全角15〜18文字程度に収めるとモバイル受信箱で切れにくい

  • 【】は1セットまで。複数使うと広告色が強まる

  • 再送を明示する「(再送)」は末尾固定で可読性を確保

NG表現集──好意が一瞬で反転するフレーズ

  • 「本気で口説いています!」

  • 「このチャンスを逃したら損です!」

  • 「至急ご返信ください」

これらは短期的に開封率が上がるかもしれませんが、長期的にはブランド毀損に直結します。スカウトは振り向いてもらうための“ラブレター”であって何かを押し売りするための“テレアポ”ではない——このことは忘れないでください。

よくあるご質問(FAQ)──実務担当者から寄せられる疑問に回答

Q1. 2回目も未読の場合、3回目を送っても良い?

A. 基本的には推奨しません。どうしてもリーチしたい戦略ポジションなら、間隔を1〜3か月空け、内容を完全にリライトした“情報提供メール”として送るのが現実的な落としどころです。

Q2. 電話やSNSでの追いかけは失礼?

A. スカウトサイトの規約で他チャネルでの連絡は禁止されているケースが多いです。スカウトサイト側への成果報酬支払逃れと思われないように、スカウトサイトの営業担当者に相談しつつ成果報告を忘れないようにしましょう。また、スカウトサイトにSNSの連絡先が掲載されている場合も候補者はSNSでの連絡を期待しているのでは無く、実績の紹介のつもりで掲載していることが多いです。「突然のご連絡失礼いたします、(スカウトサイト)でアカウントを拝見しご連絡いたしました」と丁寧な連絡をするように心がけてください。

Q3. 再送時にインセンティブを提示すべき?

A. “1万円分のギフト券”など金銭的インセンティブは短期的には効果がありますが、自社への真の興味を測りにくくなります。選考転換率(面談から選考に進む割合)は大幅に下がることを覚悟してください。代わりに「匿名相談会」「カジュアル面談」「選考資料の共有」など、候補者の学びにつながる非金銭的価値を提示すると、エンゲージメントの質が高まります。

最後に:スカウトでブランドを育てるという視点

メッセージを送るたびにブランドは育ちます。返信がゼロでも、候補者が「丁寧な会社だな」と感じてくれれば、その記憶はコミュニティで共有され、次の候補者の信用につながります。採用は短距離走ではなく駅伝です。一通一通を丁寧に紡ぎ、バトンを未来の自社メンバーへと渡していきましょう。